ロータスヨーロッパといわれると、風吹裕矢が漫画サーキットの狼の中で乗り回す愛車。コーナーリング性能が高くて、大排気量車を次々に抜き去るイメージが強いよね。
当時はグラスファイバーのボディを使ったりした、とても軽量なスポーツカーで人気があったみたい。ロータスはエラン等のライトウェイトスポーツを作るのが、本当に上手だったからね。
ロータスヨーロッパも人気の一台だったし、ロータスと言えばF1でも活躍したくらいに、スポーツカーメーカとしては人気が高かった。
だけどチャップマンなきあとは、ロータス社そのものが経営難になってしまい、GMの傘下に入ることに。一時は同じGMグループと言うことで、ロータスの車にいすゞのエンジンが搭載されたこともあったよね。
もっともその後はGMからブガッティに買収され、そのブガッティの破たんで今ではプロトンの100%子会社になってしまった。
このプロトンと言う自動車会社は、ンマレーシアの会社で1980年にマハティール首相の国産車構想で生まれた会社なんだって。
さてロータスヨーロッパはその後どうなったのかと言うと、2006年7月からイギリスのノーフォーク州へセルにある、ロータスの本社で生産が開始。
現在はロータスヨーロッパSの車名になって、2.0リットルのターボエンジンを搭載。エンジンこそ自然吸気ではないものの、車重は995Kgと軽量なのでライトウェイトスポーツである事は変わりないよね。
もちろんロータスヨーロッパを名乗る以上、エンジンは当然のようにミッドシップ。最大トルク263Nm(4200rpm 時)、最高出力149kW(5400rpm 時)で、2000rpmで最大トルクの90%を発揮するので街乗りもしやすそう。
0~96km/h を約5.5 秒、0~160km/h を約14 秒の加速性能も、スポーツカーとしては一流品でしょ。また気になるパワーウェイトレシオは6.68 kg / kW(201hp/トン、204PS/トン)。
サーキットの狼時代からはずいぶん進化した感じだけど、ロータスヨーロッパのもつ特徴である、ライトウェイトスポーツカーである部分は変わらない。これって正当な進化だと思うけど、どうなのかな。